税理士の佐藤です。こんにちは。

皆さん、経営計画は策定していますか?
策定したあと、しっかり実績との差異を把握していますか?

してませんよね(笑)。
してないはずです、知ってます。

経営計画は、絵に描いた餅です。
でも、この、絵に描いた餅ほど価値ある餅はないって話を今日はしましょう。

経営には目指すべき数値がある

近日中に当ホームページにアップしますが、先日、動物病院のM&A仲介を多くされている方と対談しました。
対談というか、インタビューですね。

そのときの感想ですが、将来、医院を高く売却するためには、あるべき経営数値というものがあり、これを目指すにはしっかりとした経営計画の立案は必須だと思いました。

動物病院のようなビジネスは、日々しっかりやっていれば事業の継続は可能です。

しかしながら、より効率的に、無駄なく、最速で、盤石の経営の基盤をつくるには経営計画の策定は、かなり有効な道具になります。
なぜだと思いますか?

上場企業が強いのは株主の監視があるから

経営計画を立てることで生まれる効果は、経営の見える化や課題の明確化等がありますが、“数値への責任が生まれる“というのも、大きなメリットです。

同族企業の経営者が、自身の会社の経営成績への緊張感を維持することは、実はかなり難しいものです。

これが、上場企業であれば、常に株主の監視にさらされます。
経営陣は、毎期経営計画を策定・発表し、実際の成果/結果を株主に報告します。
大企業が強いのは、もちろん豊富な人材や潤沢な資金があるからですが、実は、この株主からの監視があることも大きいと思います。

自ら決めた計画に対して責任を持つ

非上場の同族企業は、ほとんどが、株主=経営者ですので、ある意味では好き勝手に出来ます。
今月の売上が芳しくなくても、誰も叱ってくれません。これは案外、大きな問題です。

そこで必要になってくるのが、経営計画の策定です。経営計画に、株主の役割を代替させることです。

このことによって、
上場企業の経営者が株主に対して、責任を持つように
動物病院経営者は自分で決めた経営計画の数値に対して、責任を持つことになります。

経営計画を立てて、関係者(銀行、スタッフ、顧問税理士、ご家族)に発表してください。
そして、毎月、顧問税理士と達成の程度を確認しましょう。

計画は、売上目標だけでなく、経費の予算や人員確保も含みますので、これらの予定と実際の差異についても確認し、原因と改善策をねってください。
こうして、ご自身で決めた数値に対して、責任を持つようにします。

絵に描いた餅は経営の原動力

よく、経営計画なんて作ってもその通りにならないから、絵に描いた餅だなんて聞きます。
でも、計画通りにならないなんて当たり前です。

計画通りにならないからこそ、経営計画は必要なんです。
あるべき姿(策定された経営計画)と実際の姿(実際の経営成績等)の差異を明確にして、これを埋めるための打つ手を考えて実行、検証していく。
このために経営計画はあります。
経営計画は、こうやって使うものです。

“餅の絵は必ず描くべき”と私は考えます。

絵に描いた餅は、経営者をあるべき方向へ導いてくれます。

このような経営姿勢を持った場合と、経営計画を持たずに経営をした場合とで、数年後の経営状態は大きな差が生まれると考えて間違いないと思います。

で、皆様ご興味をお持ちのM&Aのお話は近日中にアップします。
かなり有益なお話になりましたよ~!乞うご期待!

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投稿者プロフィール

佐藤
佐藤
税理士 
税理士法人YFPクレア渋谷オフィス オフィス長

1979年埼玉県生まれ。
獨協大学 法学部卒
2008年株式会社YFP総合会計入社(2009年税理士法人YFPクレアへ転籍)
入社以来、多くのスタートアップ企業の創業に携る。
得意分野は金融機関対策、事業計画、事業承継。