動物病院経営のお話です。
よく聞かれる質問の一つに
「コンサルタントはつけた方が良いのか?」
があります。
コンサルタントと一言で言っても様々ですが、私の返答は
「少なくとも、売上(集患、マーケティング)のコンサルタントはつけた方が良い」
です。
今回はコンサルタントについてのお話をします。
開業医の先輩たちの持っている情報は既に古くなっている
開業を考え始めたときに、経営面での相談は誰にしましたか?
まず、融資や行政関係の手続きについては、税理士や司法書士の専門家がいますね。
実経営については、勤務先の院長等の開業した先輩たちが一番です。
しかし、先輩たちのお話を聞くときには少し注意が必要です。
時代が変わっても有効な、動物病院経営のための原理原則はたくさんあります。
これを実際の経営のなかで実践されてきた先輩たちは、相談相手として最良であることは間違いありません。
彼らの経験談は、値千金であり、成功体験も失敗談もしっかり聞くべきです。
これは大前提であり、否定する気はまったくありません。
しかし、テーマが集客・マーケティングであれば話は変わってきます。
同じ動物病院業界であっても、10年前と今では、市場は大きく変化しています。
これが20年前、30年前となると、これは、もう全然ちがう業界のお話と同じです。
それだけではなく、ある医院の成功事例、ある医院の失敗談をもとに、自らの医院の経営判断をしてしまうことは危険です。
失敗は成功のもと、と言いますが、成功もまた、失敗のもとです。
特に古くなった成功体験は、場合によっては毒にすらなります。
コンサルタントと組む理由
じゃあ、どうしたら良いのか。
専門のコンサルタントと組むことです。
ここで、外部のコンサルタントを入れる意味を整理します。
- 持っている情報(数値化できるもの、できないもの両方)の総量が多い
例えば、比較すべき数値、基準となる数値をもっている - 売上(集患・単価)を伸ばすためのノウハウがある
- 業界の外から、業界を見ている
- コンサルタントを受けることで、集患・マーケティングの意識が根付く
私が考えるコンサルタントと組む最大のメリットは④です。
動物病院業界も、そう遠くない将来、厳しいサバイバル競争の時代を迎えます。
いま、活況の動物病院ビジネスですが、今後、日本の経済的な豊かさが失われていくことは間違いなく、ペットにかけるお金は減少するはずです。
そうなったときに、“集患は戦略次第”であることや、マーケティングへの意識を根底に持てている院長のアドバンテージは計り知れません。
開業初期の段階から専門のコンサルタントを入れることのメリットは計り知れない
開業時に集客・マーケティングの意識を持てれば、その後の成長曲線は大きく変わります。それには、その道のプロから学ぶのが近道です。
コンサルタントは、誰が1番良い、ということはありません。
相性もあれば、成長ステージでも最善のパートナーは変わるかも知れません。
今回、私からは、株式会社ねこのタミ様をご紹介します。
⇒ 株式会社ねこのタミ様 公式ホームページ
私が紹介したい理由は、
- 大手の名門コンサルタント会社でキャリアを積んでいる。
- ご自身が経営者として同じ目線を持っている。
- 動物病院を実際に経営されている。
この3点からです。
前述した①~④を考えても、良いパートナーとなると思います。
ご連絡いただければ、ご紹介いたします。
経営者は想定外の問題と向き合うのが日常
開業する、ということは、獣医師という専門家でありながら、経営者にもなる、ということです。
いままで考えもしなかったことを考え、勉強してこなかったことを勉強し、また、想定外の問題・課題に日々向き合うことになります。
経営は、本当に孤独な仕事です。
伴走者として、専門のコンサルタントをお付けすることを、私は推薦します。
投稿者プロフィール
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税理士
税理士法人YFPクレア渋谷オフィス オフィス長
1979年埼玉県生まれ。
獨協大学 法学部卒
2008年株式会社YFP総合会計入社(2009年税理士法人YFPクレアへ転籍)
入社以来、多くのスタートアップ企業の創業に携る。
得意分野は金融機関対策、事業計画、事業承継。
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